はじめに

「ドタドタ…ガタン!」
「ニャッ、ニャッ!」
深夜、急に始まる“猫の大運動会”。
寝ているときに限って大暴れされて、困っている飼い主さんも 多いのではないでしょうか?
実は、これは猫にとって自然な行動。
ただし、生活リズムに影響が出てしまうのは事実です。
この記事では、猫が夜中に走り回る理由と、少しでも静かに過ごすための工夫を紹介します。
なぜ猫は夜中に走るの?
◻️猫は「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)
猫はもともと夕方と明け方に最も活発になる動物です。
夜行性と思われがちですが、実際は日没後や早朝に狩りをする「薄明薄暮性」というタイプ。
人間が寝ている時間帯に元気になるのは、野生の本能によるものなのです。
◻️日中に退屈していたストレス発散
日中にあまり遊んでもらえなかった、ひとりで過ごす時間が長かったなどの場合、夜にエネル ギーを爆発させるように走り回ることがあります。
◻️飼い主にかまってほしい

「遊んでよ」
「お腹すいた」
といったアピールであることも。
人間が動かない時間帯に注目を集めるために、あえて走り回る猫もいるのです。

夜中の運動会を防ぐ3つの工夫
①夕方にしっかり遊ぶ
猫じゃらしやボール、追いかけっこ系の遊びで15〜30分程度しっかり体を動かしてあげましょう。
本能的な「狩りの欲求」が満たされ、満足感が得られると、夜も落ち着いてくれる傾向がありま す。
②寝る前に少量のごはんをあげる
満腹になると、猫も眠くなります。
夜中に空腹で起きてしまうのを防ぐために、寝る直前に少しだけごはんを足すのもひとつの手。
ドライフードを5〜10g程度に抑えるのが目安です。
③夜間の刺激を減らす環境づくり
カーテンを閉める・テレビを消すなど、「夜は静かに過ごす時間」だとわかる空間を作ることも効果的です。
照明を落とし、音を出来るだけ減らすと、猫も落ち着きやすくなります。

まとめ
夜中に走り回るのは、猫にとって自然な行動ですが、人間との暮らしでは工夫が必要です。
「運動」「満足感」「環境」の3つを意識してみることで、夜の運動会は徐々に減っていくかもしれません。
無理に叱るのではなく、猫の本能を理解したうえで、生活リズムをすり合わせていくのがポイント です。
お互いに快適な夜を迎えられるよう、できることから少しずつ試してみてくださいね。