はじめに

我が家ではミドリガメ(ミシシッピアカミミガメ)を飼っています。
「カメは動きが遅くてのんびりしている」というイメージがありませんか?私もそう思っていました。
しかし、一緒に暮らしてみると印象が変わりました。
この記事では、ミドリガメの生活の様子や季節ごとの変化を、飼育初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
ミドリガメを飼う前に知っておきたい基本情報

ミドリガメは魅力的なペットですが、安易な気持ちで飼い始めると後々困ってしまうこともあります。飼育前には以下の点を知っておきましょう。
寿命が20~40年と長い
ミドリガメの寿命は20~40年とされており、他の動物と比べて非常に長生きです。
将来の飼育環境の変化なども考慮して検討する必要があります。
成体になると大きくなる
子ガメはとても小さいですが、成体になると甲羅の大きさは30cm程度まで成長します。
水槽での飼育の場合、最終的には90cm以上の水槽が推奨されます。飼育スペースを確保できるか事前に確認しましょう。
ミドリガメの意外なすばやさに驚き!

ミドリガメの普段の動きは、とてもゆっくりです。しかし、エサに気づくと様子が一変します。
エサをねだるときは水槽越しに近づいてきて、手足をバタバタさせて

「ごはんちょうだい!」
とアピールします。
エサを見つけると、じっと狙いを定め食らいつきます。
パクッと食らいつく瞬間だけは非常に素早いです。
普段のんびりしている姿とのギャップに、初めて見たときは思わず笑ってしまいました。
はじめて床の上を歩かせてみたときも衝撃的でした。
のそのそと歩く姿を想像していましたが、思った以上のスピードでスタスタと歩く姿がみられました。
季節による活動量の変化

私は雪がほとんど降らない地域に住んでおり、ミドリガメは室内で飼育しています。冬眠はさせていませんが、季節によって活動量が大きく変わります。
春から秋
暖かい季節は活動的で元気いっぱいです。活発に動き回り、エサもよく食べます。
水が汚れやすいので、こまめに水換えをして清潔な環境を保つように心がけています。
気温の高い時期は、水温が上がりすぎないよう注意が必要です。
直射日光が当たりすぎる場所や、風通しの悪い場所に水槽を置くと、熱中症になる危険性があります。
冬
気温が下がってくると、じっとしていることが多くなり、食欲も落ちます。
我が家の飼育環境では冬眠しませんが、野生では11月頃から冬眠に入ります。
冬眠させる場合は事前準備や対策が必要です。
冬の間はエサの量を調整し、水の冷たさに気をつけながら見守っています。
春になり、気温が上がってくると再び元気に動き出し、エサへの反応も戻ってきます。
日光浴で見せるリラックスした姿

日光浴はミドリガメの健康維持に欠かせません。
我が家では、天気の良い日に窓際で日光浴をさせています。
太陽光に当てることが難しい場合は、保温ランプや紫外線ランプが必要です。
暖かい場所で首を伸ばし、気持ちよさそうに目を閉じて日差しを浴びる姿は、見ているこちらも癒されます。
普段のゆっくりとした動きとはまた違う、リラックスした表情を見せてくれる貴重な時間です。
まとめ|ミドリガメとの暮らしを始めたい人へ

「のんびりしている」というイメージが強かったミドリガメですが、一緒に暮らしてみると、俊敏な動きや、日光浴中の愛らしい姿など、面白い姿をたくさん見せてくれます。
これからミドリガメを飼おうと考えている方には、「意外と反応が豊かで楽しいペットですよ」と伝えたいです。
しかし、寿命が20~40年と非常に長く、大きく成長します。ライフスタイル変化や成長後の飼育スペースも考慮し、生涯にわたって飼育できるか検討してみてください。