はじめに
ニオイガメはカメの中では比較的小型で、体も丈夫なため初心者でも飼いやすいと言われております。
またニオイガメという名前から臭いと思われがちですが、実はそうでもありません。
腹部に臭腺を持っており、身を守る際に悪臭を放つことがこの名の由来になっていますが、飼育下において滅多にそういった事はないため、他のカメと特に変わりないのです。
今回はニオイガメの初心者の飼育に人気な種類と飼育方法をお伝えいたします。
ニオイガメの種類
一概に、ニオイガメといってもいくつか種類があり、それぞれの特徴から可愛がられています。
今回は特に人気な2種をご紹介いたします。
◯ミシシッピニオイガメ
大きさ:10㎝前後
寿命:30年
食性:雑食
成長しても比較的小型で、丸くかわいいフォルムから人気の種類です。
気性が荒いと言われるニオイガメの中では比較的温厚な性格で、飼い主の顔を覚える事もできます。
人にもよく慣れるため、近づくとご飯ちょうだい!とアピールをしてくるようになります。
複数飼育はなるべく避けるべきですが、相性次第では可能です。
◯カブトニオイガメ
大きさ:15センチ前後
寿命:20年
食性:雑食
甲羅の中央部が高く盛り上がっており、これが兜の様に見えることからカブトという名前が付けられています。
こちらも比較的温厚な性格で、顔を覚えたり、エサくれアピールをしてくれる種類になります。
ただ協調性が悪いため、同種・他種ともに複数飼育は難しいです。
ニオイガメの飼育法
ニオイガメの飼育方法ですが、どの種類も余り違いはありません。
今回は基本をお伝えいたします。
◯注意点
先ほどニオイガメは体が丈夫とお伝えしましたが、幼少期は注意が必要です。
幼体では体力がなく、また輸入直後で体調を崩しやすいため、温度管理や水質に十分注意してください。
◯飼育法
まず必要なものを揃えましょう。
ニオイガメは水深60㎝以下の浅瀬を好んで生息するため、深さは必要ありません。
また陸地が無ければ溺れてしまうので注意しましょう。
必要なもの
・水槽
・陸地
・餌
・紫外線ライト
※幼少期の場合
・保温器具
・フィルター、カルキ抜き
ざっとご紹介いたしました。
これから下で詳しく説明します。
・水槽
幼体の時は甲羅と同じくらいの水深で飼育しましょう。
溺れてしまわないよう、徐々に水深を深くし様子を見ながら最終的に45㎝規格以上の水槽に変えていきましょう。
・陸地
呼吸をするための陸地が必要です。
陸へ上がる坂道や浮島を用意しましょう。
・餌
人工の飼料を与えます。
貝や魚も好んで食べますが、栄養バランスが偏ったり、人工飼料を食べない偏食を引き起こす可能性があるので注意しましょう。
・紫外線ライト
紫外線を甲羅に当てことで体調を整えたり、甲羅の成長を促す効果があります。
ライトを用意しなくても日向ぼっこでも効果があります。
※幼少期の場合
・保温器具
幼体は体力がないため水温が低くなりすぎない様に気をつけましょう。
適温は26〜27度です。
成体であれば冬場に水温が下がりすぎてしまうこと以外は、特に敏感なる必要はありません。
・フィルター、カルキ抜き
幼体の内は水質にも気を配りましょう。
カメは水がすぐに汚れるので、こまめな清掃が必要です。
カルキ抜きは、成体であれば必要ありませんが、幼体の内は使用するのがベストです。