「うちの子はよく、じゃれて嚙んでくるの。どうやったら噛まなくなるのかしら・・・」
ペットショップで勤務していたころは、よくそのような質問を受けてきました。
諦めなくて大丈夫です、噛み癖はまだ治せます。元わんちゃん専門店で躾を行っていた方法をご紹介します。ぜひ試してみてくださいね。
わんちゃんが噛む理由
まず、わんちゃんが飼い主を噛んでくるその理由から理解していきましょう。
・飼い主さんに構ってほしい
・動いているから気になる
・歯がかゆい
この3種類に分かれます。
あなたのわんちゃんは噛むときどんな表情をしていますか?
構ってほしい・動いているから気になる。この二つの場合は、声をかけてもわくわくした顔をしてすぐにまた噛んできます。じゃれる感覚ですね。
歯がかゆいの場合は、奥歯でしつこく噛んできます。
歯がかゆいのは子犬の歯の生え変わりのせいなので、歯が生え変われば自然となくなりますが、上記二つは違います。大人になってもなくなりません。
成犬が必ずしも治らないわけではないですが、かなり根気が必要になります。
ですので、子犬のころにしっかりと治しておきましょう。
対処法
噛み癖を治す方法はたったの3つです。
1.大きな声を出す
「毎回しているけどやめてくれないよ!」と思いますよね?でもそれは本当にわんちゃんに伝わっているのでしょうか。わんちゃんは言葉の意味が分かりません。中にも理解する子もいますが、9割以上は飼い主さんの声のトーンや表情などから感情を読み取っています。
声のトーンを意識して怒っていますか?
女性でよくあることが「やめて~」という風に、普段の声で軽く怒る程度です。
その言い方ですと、わんちゃんは「飼い主さんが遊んでくれている」と認識するのです。こうすれば構ってもらえる遊んでもらっていると思っているので何度怒ったつもりでも、全くわんちゃんには伝わっていないのですね。
ではどうすればよいのか。
自身の一番低い声で、しっかりとはっきりと「ダメ!」「コラ!」このどちらかで伝えましょう。
特に低い声ということが重要です。
わんちゃんってどうしてか、男性の言うことを一番聞きませんか?
うちの子もそうです。父の言うことをよく聞きます。(世話しているのは私なんですけどね)それは男性の声が低く、怒られているトーンに近いからです。
男性の場合は、怒るときとそうでないときのトーンの違いがよくわかりますよね。ですので、それくらいのトーンの差を出して、簡潔に伝えましょう。怒りながら噛んでいるところ(手や足など)を口から離させます。
2.無理やりおもちゃを咥えさせる
1をするとわんちゃんは反射で噛むことをやめます。
そうしたらすかさずおもちゃを口元に持っていき咥えさせてください。もしおもちゃを咥えない場合は無理にしなくでも大丈夫です。飼い主さんから意識をそらすということが大切です。
3.おもちゃを噛んだら褒める
飼い主さんではなく、おもちゃを噛んだらすかさず褒めましょう。
ここでも重要なのが声のトーンです。いつもより高い声で大げさなくらい褒めましょう。
ただ、褒めるとまたうれしくてテンションが上がり噛みついてきますので、また1から繰り返します。
以上、この3パターンを永遠に繰り返すことで、噛み癖は治ります。簡単ですよね、怒る・与える・褒めるこれだけです。
実体験
実際に私もこの方法で自分の子の噛み癖を治しました。
家に連れて帰った時が生後3か月ほどで、足にじゃれて噛みついてきました。
ですが、1週間ほどで完璧に治り、今では口元に指を近づけても、口の中に指を入れてみても全く噛まなくなりました。
それどころか、イヤイヤするようになりましたよ。代わりに舐めてくれます。
まとめ
子犬を迎えてからの悩みの一つがこの噛み癖だと思います。
根気よく続けていれば必ず治りますので、諦めずに頑張ってくださいね。