犬のマスクトラブルが増えている?危険な理由を紹介

愛犬の健康

現在、犬がマスクを誤食してしまうというトラブルが増えています。
犬のマスクトラブルは、一体何が原因しているのでしょう。
また、犬がマスクを誤食した場合、どのような影響があるのかも知りたいところです。
この記事では、犬のマスクトラブルの原因をはじめ、犬用マスクの必要性などを詳しくまとめました。

増える犬のマスクトラブルとは?

現在、犬のマスクによる事故が相次いで報告されています。
その内容とは、犬がマスクを誤食してしまうというものです。


原因は、新型コロナウィルスにより私たちのマスク着用率が高まっていることが挙げられます。
マスクの保管場所や帰宅後外したマスクを、犬がいたずらしている間に飲み込んでしまう場合があります。

飲み込んでしまったマスクは例え小さな破片でも消化されず、喉に詰まる、腸に詰まって腸閉塞をお起こすなどの危険性があります。
マスクの誤食は、場合によっては外科的手術で取り除かなければならないため、犬に大きな負担がかかります。
マスクは、必ず犬の手の届かない場所に保管するよう対策が必要です。

犬にマスクの着用は要注意!

新型コロナウィルス感染拡大に伴い、犬にもマスクを着用する方が増えています。
しかし、犬の口をマスクで覆うことは、非常に危険です。
犬は体の多くを被毛で覆われているため、汗をかくことができません。


その代わりに、口を開けて呼吸をするパウンティングで体内の熱を外へ逃がし、体温調節をしています。
しかし、マスクで口を覆ってしまうと体温調節がうまくできず、熱中症にかかるリスクが高まります。
マスクの中は高温多湿になるため、冬場であっても熱中症にかかりやすくなり危険です。

犬は新型コロナウィルスは感染するの?

そもそも犬も新型コロナウィルスに感染するのでしょうか。
厚生労働省では、現段階(2020年7月)で犬へ感染したという症例が数例報告されているとのことです。
しかし、明確な症状は確認されていません。


また、犬からヒト、ヒトから犬への感染も明確ではありません。
このことから、犬へのマスク着用といった過剰な感染対策は必要ないといえるでしょう。
しかし、新型コロナウィルスはまだ発生して間もないことや、形を変えた新型も確認されていることなどを考えると、愛犬家は新型コロナウィルスの犬への感染情報をこまめに確認することが大切です。

また、外から帰宅した際には手を洗ってから愛犬を触るようにするなど、最低限の感染対策は必要ででしょう。

まとめ

現在、犬がマスクを誤食してしまうという事故が増えています。
その背景には、私たちが新型コロナウィルス対策としてマスクを着用する機会が増えたことが原因です。
犬のマスクトラブルは、私たちがマスクを保管する場所を徹底することで、未然に防ぐことができます。


また、私たちの感染対策として有効なマスクですが、犬にも同様の考えを持つことは良くありません。
マスクで犬の口を覆ってしまうことは、体温調節がうまくできず、熱中症のリスクが高まります。

今のところ、新型コロナウィルスが犬へ重篤な被害をもたらしたという明確な報告はありません。
飼い主さんは自分の思い込みで行動するのではなく、冷静に正しい情報を入手して行動することが大切です。