犬のてんかん発作って?~発作の原因、治療法、対応について解説

愛犬の健康

はじめに

我が家は9才のヨーキーを飼っています。異変があったのは、7才になったばかりの冬でした。突然、足元がおぼつかなくなり、歩行が困難に。前足と後ろ足が痙攣するような様子が見られ、座り込んでしまいました。慌てて、病院に連れて行った時には、普段の様子に。次同じようなことがあったら、動画を撮影して欲しいと言われ、その日は帰宅しました。

それから、数日後。また、同じような症状がおきました。時間にして10分ほど。前回動物病院で聞いたように、安全を確保しながら、動画を撮影し、痙攣の時間、具体的な痙攣箇所を観察し、メモにとってから受診したところ、診断名が「てんかん発作」でした。

★てんかん発作とは?

てんかん発作とは、脳の神経細胞が一部異常な電気活動を起こすことによって起こる発作で、基本的に症状は一過性です。異常が起きる場所により、発作が起こる場所は異なります。

★発作が起きたら?

転落や怪我がないような安全な場所にうつし、発作の様子を観察します。発作が起きている箇所や呼吸の状態により、脳のどの部分で異常な電気活動が起きているかの参考になるそうです。

一見苦しそうで抱き上げたり、抱えたりしてしまいたくなりますが、発作による突発的な動きで転落したり、怪我をしたりする可能性があるため、落ち着いて発作がおさまるまで、観察してほしいと獣医さんに言われました。

★発作が起きたときの観察ポイント

①いつ・どこで(日付・時刻・場所)
②どんな状況下で(睡眠中・散歩中・・・)
③どのように(体のどの部分から始まり、どのように進展したか)
④意識状態(意識の有無)
⑤持続時間(発作の長さ)
⑥誘引(発作の前にいつもと違う状況があったか)

発作の記録をとることで、起きやすい時間や状況等、診断のヒントになるそうです。
また、動画は状況が的確にわかり、確実な記録となります。

★てんかん発作の原因

脳の神経細胞が壊れるような状態があったこと=脳を傷つけるようなもの全てが原因となります。難産・外傷・ウィルス・脳腫瘍・・・原因不明や遺伝の場合もあります。

★てんかんの治療

現在は、抗てんかん薬による治療が中心です。人間と同じ薬が使われますが、どの薬が合うか、副作用があるかないか、長期に飲むことから、副作用や毒性を最低限にするためにも、薬を使うことが効果的なのか等、血液検査等をしながら検討していきます。

てんかん発作の治療は、症状・経過も多岐にわたり、基本的には生活の質の向上(QOLの向上)が目標とされます。発作の頻度や状況から、薬を飲む副作用等の方が危惧される場合は、様子を見る場合もあれば、薬を飲んで改善が見られ薬を飲まなくてよくなる場合、薬を飲んで頻度は落ち着くものの発作はなくならず投薬が長期にわたる場合、症状により様々です。

我が家の場合は、発作の頻度が低く、MRIを受けたところ、腫瘍等の進行性の可能性もなかったため、投薬はせず様子を見ることにしました。獣医さんには環境の変化はありましたか?と聞かれ、ちょうど子どもが生まれる時だったので、ストレス等が引き金になることもあるのかもしれません。てんかんとわかったら、発作は在宅時とは限らず、留守中の発作の可能性もあるので、ケージの中の安全性も見直す必要があります。

終わりに・・・

てんかん発作は、予防するということはとても難しく、どの犬にも起こる可能性があります。留守がちな家では、発作に気づかないこともあるかもしれません。知識をもっておくだけでも、いざという時に対応することができます。愛犬のためにも、飼い主が様々な知識を得ておくことは大切なことだと自身の経験からも痛感します。愛犬との日々が健やかで楽しいものでありますように・・・。

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