はじめに
ペットは家族の一員ですから、病気やケガをすると本当に心配です。犬も人間と同じように様々な病気があります。
でも話ができない犬は、どこがどんな風に痛いかを伝えることができません。
何かあった時には少しでも早く、原因をみつけてあげたいものです。
イタグレに多い病気やけが
イタリアングレーハウンド通称イタグレ。
体重5キロほどで痩せて骨が華奢なため、最も気を付けなければならないのが骨折です。
また脱臼や歯周病、腰痛、ヘルニアなども心配な犬種です。
頸椎ヘルニアと診断されるまで
我が家のイタグレはパピーのころに骨折をしました。それからちょっとした事でも痛がったり、怖がったりするようになり性格もとても臆病です。
それでも元気に過ごしていましたが、10歳になる頃の話です。
夜中に突然痛がった様子で鳴き声をあげました。キャンキャンと言いながら起き上がり、しばらく動けなくなってしまいました。
それまでもどこか痛がることはありましたが、今までとは明らかに違って本当にすぐどうにかなってしまうのではと思うほどでした。
落ち着いてから体を触ってみましたが、どこが痛かったのかわかりません。そしてあんなに痛がっていたのに、大丈夫そうにしています。
それから同じように、痛がる事が増えていきました。かかりつけの動物病院で診てもらいましたが、原因がわかりません。
最初は薬で様子をみることになります。薬を飲んでも痛がる様子は変わらなかったため、レントゲンと血液検査をしました。
10才といえば老犬です。内臓疾患も心配でしたが、異常はありません。腰椎ヘルニアを疑いましたがそれも違いました。
痛み止めの薬は続けていましたが、痛がる回数も増えていきます。
いろいろな症状や様子などを先生に伝えていたところ、頸椎のヘルニアを疑い再度レントゲンをとりました。
その結果、やはり頸椎ヘルニアのようでした。
大学病院での診断結果
かかりつけの病院のレントゲンでは、はっきりと頸椎ヘルニアはわかりませんでした。
そのため大学病院を紹介してもらい、すぐに行きました。
そこでのレントゲンでは、はっきりと頸椎ヘルニアがわかりました。それもヘルニアが2カ所です。
先生から「頸椎ヘルニアは、犬の病気の中で一番と言っていいほどの痛みがあります。それが2カ所もあるのに、よく頑張っていましたね」といわれました。
犬の痛みは人間の5分の1ともいわれていますが、それがあんなに痛がっていたと思うと本当にかわいそうになりました。
早く気がついてあげられなかったことで、ずいぶん痛い思いをさせてしまいました。
まとめ:イタグレの頸椎ヘルニアについて
イタグレは首が長い犬種ですので、頸椎ヘルニアになる子が多いようです。そしてそれは先天的な病気です。
原因がわかれば薬や治療がありますが、わからないとどうすることもできません。犬は飼い主のために我慢をすることもあります。
それでも激しく痛みを感じて、飼い主に訴えてきます。
いつもと違って激しく痛がっている事があったら、頸椎ヘルニアかもしれないと疑ってみてください。
愛犬のサインを見逃さずに、大切な時間を過ごせるように。