慢性腎不全は、猫を飼っている人なら聞いたことがあると思います。
今はまだ若い猫でも、7歳以上になると慢性腎不全になるリスクが高まってきます。
慢性腎不全とはどんな病気なのか、そして具体的な予防法を今から知っておきましょう。
慢性腎不全とは?
どんな病気か
腎臓は左右に2つあり、オシッコを作る臓器です。
腎臓にはネフロン(糸球体)と呼ばれるものがあり、小さなリサイクル施設の役目をはたしています。
その数は1つの腎臓に20~30万個。血液中の老廃物をろ過しています。
猫が歳をとるにつれて、ネフロンの数が減っていき、ろ過できなくなると体中に毒素がたまってしまいます。
そして、いろいろな障害がおこるのです。
ネフロンは再生しないので、腎臓病の早期発見と機能の維持が大切なのです。
どんな症状が出るのか
・一度にたくさんの水をのむ
・オシッコの量や回数がふえた
・オシッコの色がうすくて、においがなくなった
・食欲がない
・元気がなく毛並みが良くない
・よく吐くようになった
・体重がおちて、やせてきた
このような症状が気になったら、早めに病院につれていきましょう!
具体的な予防法とは
10歳以上はたくさんの水分をとること
・ドライフードからウエットフードにきりかえる
・かつお節のだし汁、鳥肉の煮汁をあたえる
・成猫用のミルクを利用
10歳をこえると20%の猫が慢性腎不全と診断され、15歳では50%の猫が慢性腎不全と診断されます。
愛猫が腎不全にならないようにすることは難しいかもしれません。
しかし、そうなる時間を遅らせたり、診断されてからはいかに良い状態を保つのが大事です。
対処法としては、たくさんオシッコをして老廃物を出すこと。
猫はもともと水を飲むのが苦手なので、飼い主さんがちゃんと補ってあげることが必要です。
オシッコの量をチェックすること
毎日の猫トイレの掃除のときに、オシッコの塊の大きさをチェックします。
だいたい、卵の大きさやピンポン玉くらいだと思います。
それが、いつもと違って小さな塊が5~6個あったら膀胱炎かもしれません。
逆にオシッコの塊が大きくなってきたら、多飲多尿になっています。
糖尿病や慢性腎不全のうたがいがあります。
オシッコの状態を見て、愛猫の異常に気付いてあげてくださいね。
元気なときから予防しておこう
慢性腎不全は、早期発見が大切です。
7歳以上の猫は、最低でも年1回は尿検査を受けるのが理想。
しかし、病院きらいの猫も多くて難しいですね。
それならば、若いうちから水分をできるだけ多く与えるように工夫して、予防してあげることが大切だと思います。
愛猫とずっと幸せな時間を過ごすために、普段から気を配ってあげてくださいね!