はじめに
猫が水を飲まないとき、飼い主としては心配になる人がほとんどでしょう。
実は、猫が水を飲まない原因は複数あるといわれています。
本記事では、猫が水を飲まない原因とその対処法について解説します。
猫が水を飲まない原因3選
猫が普段通り水を飲まないと、飼い主としてはとても心配になります。
ここでは、猫が水を飲まない原因を3つ紹介します。
病気にかかっている
猫が水を飲まない場合、まず考えられるのは健康上の問題です。
尿路疾患や腎臓病など、病気が原因で水を飲まないことがあります。
特に、高齢猫や慢性的な病歴がある猫は注意が必要です。
ストレスや環境の変化が影響している
猫はストレスや環境の変化にも敏感な動物です。
そのため、引っ越ししたり新しいペットがやってきたりすると、環境の変化が猫にストレスを与え、水を飲まなくなることがあります。
ですから、環境が変わった際はいつもより猫の様子を観察することが大切です。
水の味に問題がある
水道水のカルキ臭が気になって水を飲まないことがあります。
また、器の材質が猫の好みに合わないことも水を飲まない原因になっているかもしれません。
特に、プラスチック製の器は臭いが移りやすいため、ニオイが原因ではない場合、器を変えてみるのも1つの手段です。

水を飲ませるための対処法4つ
猫が水を十分に飲まない場合、放置すると脱水や健康トラブルにつながることがあります。
そのため、飲水量を増やす工夫や環境の調整をしてあげましょう。
ここでは、猫が無理なく水を摂取できるようにするための具体的な対処法を4つ紹介します。
新鮮で清潔な水を提供する
猫は新鮮な水を好みます。
ですから、水は毎日交換し、器も清潔に保ちましょう。
また、水道水のカルキ臭が気になる猫には、一度沸騰させて冷ました水を与えるのも有効です。
水飲み器を変えてみる
猫によって好みの水飲み器は異なります。
中でも、陶器やガラス製の器は臭いが付きにくいためおすすめです。
近年では、常に新鮮な水を提供できる自動給水器も販売されています。
容器の変更だけではなく、自動給水器も検討してみるのもおすすめです。
水分を含む食事を提供する
ウェットフードやスープなど、水分を多く含む食事を与えることで、間接的に水分補給ができます。
特に、ドライフードしか食べない猫の場合水分摂取量が少なくなる傾向にあるため、ぜひ提供してみましょう。
スポイトやシリンジでの補助
自分で水を飲まない猫には、スポイトやシリンジで少しずつ水を与える方法もあります。
ただし、無理に与えるとストレスになるため、猫の様子を見ながらおこなってください。
すぐに病院へ!注意すべき症状3つ
猫が水をあまり飲まない場合、単なる好みや環境の問題だけでなく、健康上のトラブルが隠れているかもしれません。
ここでは、注意すべき症状を3つ紹介します。
尿の色や量がいつもと違う
猫の尿の色や量は健康状態を知る重要なサインです。
もし、いつもより尿が濃くなったり回数が減ったりする場合、脱水や尿路疾患の可能性があります。
特に、血が混じる、強い臭いがする、トイレに行くのを嫌がるといった症状が見られる場合は、早めに獣医師に相談してください。
皮膚がたるんでいる
皮膚を軽くつまんで元に戻らなかったり、弾力がなかったりした場合、体内の水分が不足しているサインです。
脱水症状の可能性もあるため、早めに動物病院を受診してください。特に、高齢猫や体調不良の猫は注意が必要です。
元気がない・食欲不振
水分不足は体全体の調子に影響を及ぼします。
そのため、普段より遊ばなくなったり、食欲が落ちたりしている場合、体内の水分バランスが崩れているかもしれません。
こうした変化が見られたときは、早めに獣医師に相談し、原因を特定して適切な対応をしてもらいましょう。
心配な場合は獣医師に相談しよう
猫が水を飲まない原因はさまざまですが、早期に対処することが健康への近道です。
まずは健康チェックをおこない、猫に寄り添った環境を整えましょう。
それでも改善しない場合、獣医師に相談することをおすすめします。ぜひ本記事を参考にして愛猫の健康を守りましょう。