[可愛いけど野性味が強いペット リチャードソンジリス 飼う前の心構えはできていますか?]

リス

おうち時間を癒しの時間にしたくて、ペットを飼いたいと思われる方が増えているようです。
最近人気が出てきているけど、まだ情報が少ないペット、リチャードソンジリスをご存じでしょうか?

家族として迎える前に、ぜひ彼らの生態を知って、すべてを受け入れたうえでお迎えしてあげてくださいね。

【ジリスの仲間】

まず、リスなの?プレイリードッグなの?私も飼い始めたときよく分かりませんでした。

●リチャードソンジリスは哺乳類ネズミ目リス科ジリス属
●プレイリードッグは哺乳類ネズミ目リス科プレイリードッグ属

なのでどちらも地上性のリス科という点で共通点があります。
ジリスとは地面に穴を掘り生活するリスで、木に登れないリスと言われています。

ですが我が家にいるジリスちゃんはとにかく高いところが大好きです。カーテン、網戸、壁、爪の引っかかるところならどこまでも登ろうとするチャレンジ精神の塊です。

危ないので登らないように常に見守る必要があります。慣れてくると肩や頭の上にも乗ってもっと高いところへ行こうとします。

【どれくらいの大きさ?】

プレイリードッグは体調30~40センチほどの大きさに成長するようですが、ジリスはもう少し小さく感じます。500ミリのペットボトルと比べてみるとこんな感じです。


写真は少し座り立ちしているので、しっかり立つとペットボトルより少し大きいくらいの体長です。動きがすばしっこくてちゃんと測らせてもらえませんでした…。


でもたぶん22センチ程です。我が家の子は生後五か月なのでまだもう少し大きくなると思います。体重は毎週、金曜日に量っています。

ジリスは本当に活発に一日中動き続けるので消費カロリーもすごいと思います。

うちの子は平均で360グラムです。ゲージに入れて飼われる場合も回し車が好きな子は、きっとスリムでこれくらいなのかな…。

【懐くのか?】

これはお迎えするその子その子で違うようです。我が家のジリスちゃんはお迎えして一週間ほどで手からご飯を食べたり、そのまま膝に乗ってきたりする子でした。

でも、いつまでも鳴き続ける子や、近くに寄ろうとしない子など、いろいろな性格があるようです。人見知りだったり、臆病だったり、好奇心旺盛だったり、人間と一緒ですね。

いろいろな性格や個性の子がいるので、懐きます!飼いやすいですよ!とは言えないですが、お互いをよく知って信頼関係を築ければ可愛い寝顔やしぐさで心を和ませてくれるでしょう。

時間がかかる子もいるし、すぐ馴染んで心許してくれる子もいる…そんな感じです。

【何を食べるの?】

主食は牧草です。チモシーという牧草がホームセンターやペットショップで売られています。香りが飛んでしまうと食いつきが悪くなります。

うちの子は露骨に食べなくなって、新しい牧草に買い替えるとまた食べてくれたので、香りが飛ばないように買ってきた日にジップロックに入れることにしました。

お迎えしたペットショップやホームセンターで食べていたペレットも栄養バランスが考えられているのであげています。

我が家ではデグーセレクションが小さいころから与えられていた子なのでそのままそれをあげています。今ではジリスセレクションというジリス専用のペレットもあるのでそちらがいいのかも。

主に草食性なので庭に生えているタンポポやスギナも喜んで食べてくれて、飼い主としては助かりますね。
コオロギやバッタなども食べます。うちの子は動き回るコオロギや飛び跳ねるバッタを素晴らしい動体視力でキャッチして嬉しそうに食べています。

たま~にご褒美のような気持ちでフルーツのバナナや、ペットのおやつとして売られているパインをあげています。

ペットのおやつは嗜好性は良いですが、主食を食べなくなってしまうのであくまでもご褒美、慣れてくれるまでのスキンシップのためにちょっとだけ、ということを肝に銘じています。

飼い始めのときは懐いてほしくていろいろおいしそうなものをあげたくなります。私もそうでした。でも今はおやつやご褒美は、えん麦(えんばく)をあげています。

えん麦は様々な栄養素を含み、バランスの良いスーパーフード!…だそうです。あげているえん麦のパッケージにそう書いてあります。

確かにえん麦をおやつとしてあげるようになって主食を食べなくなるということはなくなりました。人参もおやつとしてピーラーでスライスしたものを1~2枚あげています。ショリショリ食べる姿、可愛いですよ。

【かじらないの?】

かじります!!人の手も最初は怖がってかじることがあります。

慣れてきてからも本気嚙みはしませんが、たまに軽くかじられます。

かじられても大きな声を出したり叱ったりせず、そのままかませてあげると、痛いですが、ジリスちゃんも噛むのをやめて、気分がいいときはそのまま毛づくろいという愛情の表現をしてくれることもあります。

中には血を見るほど噛む子もいるようなのでこの方法は自己責任でお願いします…。

こちらが怖いと思っていると、その気持ちはジリスちゃんにも伝わるのかもしれません。痛くない、敵じゃないよという気持ちを今も伝え続けています。

噛むのは手だけじゃなくて、ここからが本当にお伝えしたい内容です。
この写真をご覧ください。


我が家の居間の壁紙が見事にはがされました。クロスのノリがでんぷんだから?理由はわかりませんが、とにかくクロスをやぶきたがります。ちょっと目を離した数分でボロボロです。

今では、はがされないように、ジリスちゃんが届く範囲はPPシートを百均で買ってきて壁の下の方に貼っています。つるつる滑る材質で強度もある素材はかじれないようです。

クロスがはがせないとわかってからかじり始めたのは、巾木(はばき)です。クロスと床の境目に貼ってある木のような部材です。最初は見向きもしなかったので完全に油断していました。

少しでも自由に過ごしてほしいと思って我が家では居間をペットフェンスで囲って自由に走り回れるようにしてあるのですが、ペットフェンスもつなぎ目に穴があり、そこをかじります。

プラスチック製なので絶対かじってほしくないところです。フェンスをかじるとギザギザなかじり跡ができ、そこをまたかじることで鼻の上の毛がハゲるという悪循環…。

金網ゲージではなく、我が家はコンテナボックスを改造しておうちにしているので、金網が原因でハゲることは今までなかったのに…。親の心、子知らずです。

主婦という立場で家に滞在する時間も多くあるので、よく見守りながら飼えていますが、部屋んぽのリスクはとても大きいです。

想像を超えてくる破壊力の持ち主なので、日々、知恵比べをしながら見守れる状況は必要だと思います。すべてのリチャードソンジリスちゃんが安全に健やかに成長してほしいと願うばかりです。

このように、リチャードソンジリスを飼うのは、なかなか心構えと実際的な準備が必要ということを知ったうえで、お迎えすることにするなら、本当に可愛い家族となって毎日疲れた心を癒してくれます。

自分自身が大変だった、予期していなかった…という点を今回は記事にさせていただきました。でも毎日刺激と癒しと喜びを与えてくれるジリスちゃんを飼って後悔は全くしていません!

飼って本当に良かったです。悩んでいる方はぜひ、今回の記事を参考にしてくださいね。