最近流行っている爬虫類(はちゅ)ブーム、
その中でも、初心者にも飼いやすい蛇、コーンスネークについて紹介させていただきます。
●魅力
・慣れやすい種類である
餌を与えているうちに「こいつは餌をくれる奴だ」ぐらいは認識します。お腹が空いていると寄ってくる個体もいます。
ハンドリング(手や腕に乗せる)も行いやすいヘビです。
・慣れるけど懐かない
一部の愛玩動物は撫でて構ってもらえないとストレスで毛が抜ける、なんてこともありますが、蛇はむしろ放置推奨です。忙しい現代人が飼いやすい動物と言えます。
・鳴かない
ガラスケージの中で完全に飼育可能なのでペット不可物件でも金魚と同じように飼うことができます。
・世話が少ない
温度の管理もゆるく、水換えは2日に1回は必要であるもの、
週1〜2回のごはんとフンをしたら掃除、程度の世話で飼育が可能です。
・色んな品種が居る
現在爬虫類ブームということもあり色々な色と柄のヘビが居ます。
折角ですのでビビっと来た子をお迎えしましょう。
●飼い方
魅力の項目で触れたとおり、餌と水替えと掃除、温度の管理程度です。
・餌やりについて
湯煎で解凍したマウスを与えます。
マウスは温めすぎるとタンパク質が凝固し消化できず、
未解凍は消化不良を起こします。
ちょっと熱いお風呂の温度程度のお湯で温めるのが無難です。
冷凍マウスについても大きさは様々です。
胴の太さを目安に適切な大きさを選んであげてください。
餌の頻度としては、ベビーはピンクマウス(赤ちゃんのマウス)をあげてからフンをした次の日、
ピンマLを2匹食べるぐらいの大きさになったら2回フンした次の日で良いでしょう。
!!ヘビにとってマウスが完全栄養食です。冷凍マウスに抵抗があるなら飼うのを諦めましょう!!
・掃除と水替え
ヘビは意外と水を飲みます。ぐびぐび飲みます。
2日に1回でも問題ありませんが、手をかけてあげたいのであれば1日1回水を変えてあげてください。水垢がつくこともあるので水入れのお掃除も忘れずに。
掃除はフンをしたら床材を変える、で良いでしょう。
体が大きくなり餌も大きくなるとフンの頻度が増えるのでタイミングに気を付けましょう。
床材に関してはまた後述します。
・温度管理について
ヘビは変温動物のため自分で温度管理ができません。
飼い主側で28~30℃の温度差(温勾配といいます)を付けて飼育してあげてください。
あとはヘビが自分の好きな温度の場所で勝手にくつろぎます。
●飼う為に必要なモノ
・ケージ
ヘビは隠れる場所のない広い所が苦手です。
可能であれば、成長の度合いによってケージの大きさを変えてあげましょう。
適切な大きさはヘビがとぐろを巻いた面積の3~5倍の床面積です。
また、ヘビは脱走の名人です。隙間があれば潜ります。
通気性のよく、きちんとロックのかかるケージを選びましょう。
・ピンセット
餌をあげる時に使います。
竹製のピンセットが無難ですがやや力が要るため、
先が鋭利でないプラスチックのものが個人的にはおすすめです。
・温度・湿度計
必須アイテムです。必ず湿度も計れるものにしてください。
飼い方の項目で説明した通り、25~30℃の温度に保っているかのチェックに使用します。
一番温度が低い場所が25度程度になっていれば問題ないかと思われます。
湿度は普段は20~30%あれば問題ありませんが、脱皮時には脱皮不全を防ぐために70%程度まで上げる必要があります。
・パネルヒーター
必須アイテムです。ヘビは餌を食べた後、温かい所で餌を消化するため必要になります。
ケージの下に挟んで使います。ケージの1/3程度の大きさのもので大丈夫です。
冬場にパネルヒーターのみだと力不足だと感じる場合は、ケージの上に設置する『暖突』と、温度を管理してくれるサーモスタッドをセットで導入しても良いでしょう。
・床材
ウッドシェイプやアスペンチップなどの爬虫類用の床材でも良いですし、
キッチンペーパーやペットシーツでも飼育出来ます。
但し、アスペンチップやウッドシェイプは粉っぽくなるため鼻に入りくしゃみの原因になりやすく、またアレルギーの個体も居る為、個人的にはペットシーツをオススメします。
・水入れ
水飲み場兼、入浴場所になるため全身が浸かれるだけの大きさのものを準備してください。
機能性だけであればタッパーで充分です。
基本は水飲み場になります。冬場は冷水そのままだとヘビの体温が下がってしまうのでぬるま湯にしてあげてくださいね。
・シェルター
ベビーの子なら必須アイテムになります。
基本的に小さな頃や飼い始めたころは隠れる場所が欲しい個体が多いです。
隠れてしまうのは少し寂しいですが、安心できる場所を提供してあげましょう。
小さいうちに安心だと判断して貰えれば、大人になると大体図太く表で寝てくれます。
樹上性ではないものの木に登ることも好きなヘビですので、
余裕があれば太めの流木などを入れてあげるとにょろにょろと登ってくれます。
まとめ
寿命も10~15年あり、長く一緒に居てくれる家族になってくれます。
是非、ペットを飼う時の選択肢に「コーンスネーク」を入れてみてくださいな。