こんなに違うようさぎの個性

ウサギ

物をぶつけて音を立てたり、怒ってぶぅぶぅ鳴いたり。
飼い主の目を盗んで、カーテンや家具をぼろぼろにしたり。
さて、どんなペットのことだと思いますか?

一般的には、おとなしくて飼いやすいと思われている動物。
実は、うさぎなんです。

筆者は長い間、うさぎと暮らしてきました。
現在、一緒にいる子が3代目です。
あまり知られていませんが、うさぎは個性が強くて、性格もそれぞれ。
行動パターンも、感情の表し方も、びっくりするほど違うんです。

では、うさぎの個性がどんなふうに違うのか、実際に見ていきましょう。

○登場するのはこの子たち

ここからは、筆者のうさぎたちに登場してもらいます。
・ジュピ(初代)甘えん坊な女の子


・コハク(2代目)とても活発な男の子

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・カブ(3代目)のんびりした男の子

○行動の違い

まずは、いちばん好きな遊びについて。
・ジュピは、竹のボールを放り投げたりかじったり。
・コハクはとにかく、人間と追いかけっこをするのが大好き。
・カブは少し遊ぶと、すぐに寝てしまいます。

叱られた時の反応も、個性的です。
・ジュピは、視線を泳がせて聞こえないふり。
・コハクは急いで、カーテンの裏に避難。
・カブはなんと、トイレに行くんです。
 「でも、ぼくはおトイレができるいい子だよ」
 そう言って、ごまかしたつもりでいます。

驚くほど個性が出るのが、お皿のフードが減って、食べにくくなったときの対応です。
・ジュピはお皿を回して、残っているところを口に寄せます。
・コハクはお皿を立てて、フードを集めるんです。時々、失敗してひっくり返すことも。
・カブは、気にせずそのまま。お皿に頭を突っ込んだり、首を曲げたりして、何とか食べています。

○表現の違い

うさぎは行動だけでなく、感情表現も個性的。
まずは、甘え方です。
・ジュピは、筆者にぴったりくっついて、ずっとそのまま。
 こうなったら、お互いトイレへ行けません。
・コハクは筆者をつついて「来たよ」とアピール。
・カブは、筆者の脚の周りをクルクル回ります。

怒り方も、みんなそれぞれ。
・ジュピは「ぶぅ」と低く鳴くんです。
 とても怒ったときは「ぶぶぶぅ」と言うことも。
・コハクは、片足をダン! と踏み鳴らします。うさぎらしい、王道の怒り方。
・カブは、ぶすっとした表情でふてくされます。人間の子供と同じですね。

そして、もっとも性格が分かれるのは、知らない人との接し方でしょう。
・ジュピは誰でもOK。自分から寄っていきます。
・コハクは、追いかけっこをしてくれれば誰でもOK。
・カブは知らない人を怖がります。

ところで、先ほど「怒ると鳴く」と書きました。
そうなんです。小さな声ですが、うさぎも鳴くんですよ。
・ジュピは、淋しいと「ぷぅぅ……」。
・コハクはまったく鳴きません。
・カブは、あくびをしながら「ふぁ~」。おっちゃんですね。

○うさぎは本当におもしろい

表情がないといわれるうさぎですが、実はとても感情豊か。喜怒哀楽がはっきりしています。
拗ねることも、やきもちを妬くこともあるんです。

小さな体で精一杯、自己主張をする健気な命。
うさぎとの暮らしは、本当におもしろくて、笑いが絶えません。
甘えん坊も怒りん坊も、愛おしいですよ。

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