はじめに
ペットショップや雑貨店などで見かけることのあるベタ。長く伸びたヒレを持つのはオスが多いのですが、メスも愛らしいもの。
コップで飼えるとされているベタですが、忘れていけないのは熱帯魚であるということ。気温が下がる季節では加温をしてあげる必要があります。
今回は、ビンでベタを飼育している場合の冬越しの方法について、個人の体験談を交えながら、お話したいと思います。
ベタという熱帯魚
アナバスの仲間であるベタはタイで闘魚として親しまれています。
プラガットというヒレの短い品種が原種に近く、やがて、ヒレの長いトラディショナル、さらにヒレが優雅に伸びるハーフムーンやクラウンテールなどが品種改良によって生み出されました。
ラビリンスという特殊な器官を持っているので、小さな容器であっても、自ら酸素を取り込みに水面に上がるため、コップでも飼えるとされています。しかし、それはこまめな水替えを行うことが必須条件。できれば、1匹当たり500mlの水が入る容器で飼育した方が良いのです。
飼育に適した水温は、25℃から28℃ほどとされています。言わずもがな、気温が下がる冬場には観賞魚用ヒーターなどを使って、水温を上げてあげることが必要になります。
冬越し方法その1:ビンで飼育している場合
わが家では少し大きめのビンの中でベタを飼育しています。秋頃から飼い始めたのですが、加温はどのように行おうか、考えていました。
複数のビンでそれぞれにベタを飼育していたので、手っ取り早く、湯せん方式を取り入れることにしました。
湯せん方式で必要なものは、観賞魚用ヒーターとビンが収納できる水槽です。ビンを収納し、水槽に水を入れ、ヒーターを設置します。ヒーターをセットしたら、水温が上がるまで待ち、水温計などで水温が上がっていることが確認出来たら、これでOK。定期的に水槽の水は新しいものと交換するなどの管理だけでベタの加温はできます。
冬越し方法その2:パネルヒーターを使う
ビンでの飼育をする場合、パネルヒーターを使用して加温するという方法もあります。小型の容器が1つ、2つなら、パネルヒーターを使うのも良いでしょう。
冬の水温管理とともに大事なこと
熱帯魚なので水温は20℃以上を確保した方が冬越しは楽に行えます。ただ、冬だからといってエサの与え方は年間を通じて、同じように行いますが、与えすぎは禁物。どの季節でも同じですが、ベタが食べきれる量を与えてください。ベタが欲しがるからといって、量は増やさないようにしましょう。
水替えの管理は冬場でも、できるだけこまめに行います。特にビンのような水量が少ない容器でベタを飼っている場合、水は汚れやすくなります。食べ残しのエサやフンは見つけたら、スポイトなどで取り除きましょう。
また、ベタの観察は冬以外の季節でも、しっかり行います。比較的、丈夫な熱帯魚ではありますが、ヒレの病気にかかりやすい傾向にあります。
まとめ
今回は、ビンでベタを飼育している場合の冬越しの方法について、お話しました。
湯せん方式とパネルヒーター、どちらを使用するかは飼育者によって違ってきます。どの方法が自分に合っているか、考えてみてください。
ベタが安心して暮らせるよう、管理、観察をきちんと行い、暖かい春を待ちましょう。