私は現在ペットショップで働いています。
初めてわんちゃんを迎え入れる方がよく、「わんちゃんとどう関わっていけばよいの?」「飼育本は分厚くて読む時間がない」「子犬ってどう育てたらいいの?」という疑問の際にお教えしている大切な5つのポイントをご紹介します。
この5つのポイントさえ押さえておけば、ストレスなくわんちゃんと楽しい毎日を送ることが出来るでしょう。
1.毎日のうんちのチェックはかかさない
わんちゃんたちは、飼育環境のわずかな変化やストレスにより体調に変化がみられることがあります。特にお迎えしたわんちゃんが子犬の場合、特に気を付けていただきたいのがわんちゃんのうんちです。
環境の変化や、ご飯の種類や量、気温によってうんちの硬さや水分量が変わります。毎日のうんちのチェックは欠かさないようにしましょう。目安として良いとされるのは、ティッシュで軽くつかめる硬さで、ペットシーツに少し跡が残るか残らないかくらいの水分量が良いうんちです。
反対に、水分量が多くてサラサラしたうんちや、ドロッとしたうんち、色がおかしいといったうんちには要注意です。環境の変化による体力の低下、誤食、寄生虫、病気の前兆や病気によるものの可能性があります。このようなうんちが見られた場合にはできるだけ速やかに病院を受診することが好ましいです。
2.トイレのしつけでは怒らないようにする
トイレのしつけで大切なことは「失敗しても怒らない」ことです。わんちゃんには「トイレ」という概念がないため、排泄をしたこと自体を怒られたと思って、飼い主さんから隠れたところで排泄しようと試みたり、我慢して体調を崩したりと、しつけからどんどん遠ざかっていきます。
まずはわんちゃんが好んで排泄をする所にペットシーツを多めに(小さいものだと5,6枚ほど)広げて、排泄できたら大げさに褒めて少しずつ狭くしていき目標の広さにしていくことを繰り返していくとよいです。
もうひとつ、トイレトレーやトイレの周りに仕切りなどを置いて他の場所と区別してあげることで排泄する場所を自然と覚えやすくなります。
3.夏場と冬場に気を付けたいこと
わんちゃんの平均体温は38~39℃です。室温は22℃~25℃を目安にします。冷えすぎや暖めすぎに注意しましょう。
冷たい空気は下のほうへ集まりやすいので、冬場はペットヒーターの使用をお勧めします。夏場はエアコンでの冷やしすぎに注意してください。またわんちゃんは、梅雨の時期以外でのエアコン使用の際に空気の乾燥から気管を痛めることがあります。加湿器などを使用して湿度は45~60%以内を目安にしましょう。
4.しつけはメリハリが重要
しつけで重要なのは、褒めるときは大げさにする。しかるるときは「ダメ!」や「NO!」など短い単語でわんちゃんに理解しやすくすることです。
ポイントは褒める時としかる時の声色を変えること。特に高い声はわんちゃんにとってかまってもらえると思いがちです。
わんちゃんのしてほしくない行動をご家族のルールにしておくことでよりわんちゃんに理解されやすくなります。
5.あまがみと吠えぐせの対処法
まず、あまがみは子犬の場合よくある行動で、あまがみをされた経験のある飼い主さんがほとんどだと思います。あまがみの理由は大きく分けて2つあります。
1つはわんちゃんは生後6か月頃まで歯が生え変わるので歯茎がかゆくなるため、かゆみを解消しようと心地のいいものを手あたり次第噛みます。この時の対処法は、嚙んでもいいおもちゃ、デンタルケア効果のあるおやつを与えることのほかに、落ち着かない場合はサークルやケージに入れて「無視」をしましょう。
2つ目は、遊びの延長であることが多いです。
可愛いからと許すことが1番キケンで、大きくなってからも「噛む=楽しい」こと、ご家族の気を引ける事で「噛む犬」になってしまいます。
逆に怖がりなわんちゃんの場合、防衛本能により噛み付くことがあります。対処法として、「嫌なこと=噛む」ことを覚えさせない為に、噛んだ時に「ダメ!」や「痛い!」などメリハリのある声かけをするといいと思います。
次に吠えぐせですが、ほとんどの場合がかまってほしいという要求吠えです。
この時、ついかまったりサークルやケージから出してしまうと、「吠えたらかまってもらえる」「サークルから出してもらえる」と覚えてしまいます。
かわいそうという飼い主さんもいますが、ここはグッと堪えて様子を見にいかない、声をかけたりかまったりしないことをご家族で徹底しましょう。
ここでわんちゃんの言いなりになってしまうと、「よく吠える犬」になってしまいます。
無視しにくい時や、何十分も落ち着かない場合は、サークルやケージにタオルケットやバスタオルをかけるなど視界を遮ってあげると落ち着くことがほとんどです。
まとめ
初めてわんちゃんを飼って育てる際の大切なポイント上位5つをまとめてみました。
実際に初めてわんちゃんを飼う方にもお伝えしている事がほとんどですので、是非参考にされてみてはいかがでしょうか。