【はじめに】
我が家には今二匹の猫がいます。
両方とも保護猫ですが、最初の白黒のハチワレの女の子ロビンは手の平サイズの小ささでカラスにつつかれているところを保護しました。
今、彼女は私の膝でぐっすり寝ています。
【第一章】『子猫を保護』
子供達が習い事主催のキャンプに行っていた為、私達夫婦は二年前の初夏の日曜日に車で一時間かかるキャンプ場に迎えに行きました。
その入口辺りの空き地で数羽のカラスが何かをつついて騒がしくしていました。
何かの死体だろうと思っていたら、カラスにつつかれているモノが少し動いた気がしました。
運転している主人に頼んで、側に行ってもらい、よく見るとまだ小さい子猫でした。
カラスを追い払い、周りに他の猫がいないか確認してから、抱っこして車に戻りました。
もしかしたらこの子の親がいるかもしれないのに、人間の臭いをつけるわけにはいかないので。
人間が保護した以上、野生には返せないのでしっかり病院で治して飼い主を探してあげないといけないと思いました。
子供達を乗せた後、すぐに日曜でも診てもらえる動物病院を探し、連れていきました。
カラスにやられたようで右目は開いてないけど、手の平サイズのその子猫は病院に着くまで子供達の手の中でぐっすり寝てしまい、野生の子だからその手を口元には持っていかないように子供達に説明しました。
動物病院でも言われましたが、虫下しが完了するまでは一緒に寝たりするのはダメなので、家に置くゲージが必要でした。
そして医師は、私が猫親がいたかもしれないのに保護してしまったことを後悔している私に、空き地に今日の気温でカラスにやられていたら、死んでいたから保護して正解だと言ってくれました。
そして、女の子だと教えてもらいました。
目も無事で一週間後にはとてもかわいい瞳でした。
【第二章】『まずは猫セット』
病院の帰りにペットショップに寄り、犬しか飼ったことのない私達に足りないものすべて買いました。
・ゲージ(中に置くクッション)
・子猫用のご飯
・ブラシ
・トイレの用意(砂やペットシーツ)
・猫用おもちゃ
包帯でぐるぐる巻きになっている子猫を子供達に任せて買い物に行きました。
家に着き、猫を飼ったことがないから大切に育ててくれる家を探すことを伝えたら、俺達が育てると言い張りました。
子供達の手の中ですっかり寝てしまったその子猫を手放せなくなっているのはよくわかります。
一年前に愛犬を亡くしてから1度もペット欲しいとは言わなかった子供達が、その子猫は大事にしてあげたいと言っているので、私と主人もうちの子にする事が必然のように決めました。
【第三章】『名前はロビン』
自宅では車の中の様子とは違い警戒し始めました。
テレビの置き台の裏からずっとこちらを伺っています。
まず名前です、一年前に亡くなった犬がチョッパーだったので、某漫画の数少ない女の子キャラ『ロビン』に決定。
漫画を知らない世代には男の子の名前と勘違いされますが、女の子の名前です。
数時間後には警戒が解けたのか疲れたのかリビングのテーブルの下で寝ていました、寝る時は必ず誰かの足に寄りかかって寝ていました。
名前を何度も呼んで、自分の名前はロビンだということも早くにわかってくれました。
そして、保護した当日に絨毯の上で腰を下げたので慌ててトイレに連れていくとオシッコをしたので、トイレのしつけはこれで完璧、猫は楽です。
数度の動物病院通いで、虫はいないしエイズ検査も陰性でした。
もしかしたら野生の猫でも、寸前まで親に守られてたか、野生ではなかったのかとの事です。
同じ親としてこの子がいなくなったのを心痛めている人か猫がいるかもしれないと思うと、少し切なくなっていましたが、どちらにしても保護は必要だしこの子は避妊手術を受けさせるし外には出さないし。
役場には届け出はしました、飼い主はやはりいなかったようです。
私達には多くの猫を保護はできません。
でも野生が増えているのは間違いなく人間のせいです。
飼えもしないのに餌をあげたり、手術をしないで子猫産まれて捨てに行く…保護の方達がいくら保護して手術を受けさせても減りません。
私ができる範囲で手を伸ばしたところにいたのがロビンです。
この出会いに感謝です、ロビンは丸一日ですっかり我が家に馴染めました。
大人の猫の場合は時間がかかる子は1ヶ月以上かかるそうです。
でも、必ず心を開く時が来るそうです、私も次に保護できる猫がロビンのようにすぐ懐かなくても、ずっと待とうと思います。
どの猫にも幸せになってほしいです。
【最後に】
ロビンを保護してから1年後、捨てられてた子猫を三匹保護した人から、手伝ってほしいと言われ、真っ黒の男の子、サボを育てることにしました。
それからの一年でロビンが少しおとなしい猫だということもわかりました。
そして、家のものを壊さないことも(笑)
我が家は四人と二匹で幸せです。