【はじめに】
セキセイインコを飼っていたのは私が小学生の時なので、30年以上前の事です。
その頃はネットもなく、詳しい病気もわからず、動物病院も少なかったので、すごく困っていました。
今なら医療に詳しくない私でも、理解できる程度にはネットに載っています。
うちのセキセイインコの男の子、ラビが起こした痙攣はエサが原因でした。
【第一章】『突然の痙攣』
小さい頃、父が知り合いからもらってきたセキセイインコの男の子に、当時大人気だった魔法使い少女の弟と同じ名前をつけたのは私でした。
ラビを一番可愛がっていたのも私で、母の言いつけ通り、かごの掃除もエサをあげるのも私の仕事でした。
ほとんど母にフォローされていたと思いますが。
そのラビが我が家に来てから四年後、ある日突然ブランコから落ちました。
痙攣していました、体は固まり足だけピクピクしていました。
当時私達家族は北海道第2の都市旭川市にいました。
人口38万人の都市でも動物病院は数件しかありませんでした、いくらペット数が違うとはいえ、今では考えられません。
タクシーで夜間やっている動物病院に行くと、エサをあまり安いものはやめて、それなりの値段のものじゃないと繰り返すと言われました。
そしてスポイトで薬を飲ませるように言われました。
ラビは動物病院で最初に飲んだ薬が効いたのか、痙攣は止まり普通に足でしっかりと立っていました。
その後、言われた通りエサを高いものに変えると、痙攣は2度と起きなかったのです
【第二章】『原因はビタミンB1欠乏症』
それから二年後、ラビは天国に逝きました。
6年の寿命は長くも短くもないようで、平均寿命だったようです。
私の人生で最初のペットでした、かごから出してよく遊んでいました。
窓が開いていても外には逃げない子で、一度ベランダに出て飛んでしまいましたが、何故かかごの上に戻りました。
きっと私の事が好きで離れたくないのだと、小さい私は確信していました。
偶然だったのかもしれませんが、いまだにそれを信じています。
そんなラビが痙攣を起こした理由は、ビタミンB1欠乏症でした。
つまりエサが悪かったのだと、医者の言うとおりでした。
当時は今のように大量生産していなかったのか、動物のエサは高めでした。
そして、その中で一番安いエサを求めていた母が悪いわけではありません。
ただ、その安いエサには必要な栄養が入っていなかったようです。
今現在はセキセイインコに必要な栄養は、どのエサにも入っているようです。
しかし、セキセイインコは痙攣を起こしやすい体質です。
古いカーテンレールなどで遊んでいる時間が何年も経っていると、時々金属アレルギーや亜鉛中毒を起こす子もいるようです。
日光不足もよくなく、1日15分は日光浴が必要です。
かごも常にキレイにしておかないといけません、夜中騒ぎだしていたらダニ等によって痒さが出ています。
そして、エサ以外のものを口にすることもダメです。
異常なほど、水を飲むようになっていると、腎臓が悪くなっている特徴、症状のようで、すぐに獣医師に診てもらわなければなりません。
動物病院も昔とは違っていつもと様子が違うというだけでも、血液検査から内臓の様子まで調べられます。
いい時代になりましたが、一番は人間の愛情だと思います。
【最後に】
SNSではペット愛に溢れたものをよく目にします。
どの子もみんな幸せであることを願っています。
そして、写真は無いのにいつまでもラビの思い出が私には残ってて、人間も幸せにしてくれているのだと思います。