はじめに
リチャードソンジリスは、北米の大草原に生息する地リスの一種で、
最近ではその愛らしい見た目と人懐っこい性格からペットとしての人気も高まっています。
ペット経験がない方にとっては少し珍しい動物かもしれませんが、
しっかりと知識を持って接すれば、かけがえのないパートナーとなってくれる存在です。

リチャードソンジリスの魅力、特徴
まず、リチャードソンジリスの最大の魅力は、その人懐っこさ。
最初は警戒心が強くても、毎日少しずつ構ってあげることで、こちらを信頼し甘えてくるようになります。
私の経験でも、最初は手からエサを受け取るのも警戒していた子が、
数週間後には膝の上に乗って毛づくろいをするほどに心を許してくれるようになりました。
この「距離が縮まる」過程は、他のペットではなかなか味わえない特別な体験です。

リチャードソンジリスの飼育環境、飼い方
飼育環境についてですが、リチャードソンジリスは運動量が多いため、
ストレス発散のため部屋に回し車を入れたり、毎日少なくとも30分〜1時間程度の「部屋んぽ(部屋の中を自由に散歩させる)」を取り入れるとよいでしょう。
慣れてきたら、ハーネスやリードを使って外で散歩させることも可能です。
ただし、逃げ出しやすい動物なので目を離さないよう注意が必要です。
また、彼らは本来、地面に穴を掘って生活する動物です。
そのため、飼育環境にも「掘る」行動を満たせる工夫が必要です。
例えば、紙製の床材を厚めに敷いたり、小さな砂場を用意してあげると、夢中になって掘る姿が見られます。
これは単なる遊びではなく、本能的なストレスを発散する大切な行動です。

頬袋のケガに要注意
気をつけたいのが、頬袋のケガ。
リチャードソンジリスは頬袋にエサを詰め込む習性がありますが、固すぎる食べ物や異物によって頬袋が傷つくと、
そこから細菌感染を起こし、衰弱してしまうことがあります。
エサはできるだけ柔らかく、与えるおやつも安全性の高いものを選びましょう。
また、異変を感じたらすぐにエキゾチックアニマル対応の動物病院に相談することも大切です。

リチャードソンジリスの飼育のしやすさ
ピヨやピーなど多少の鳴き声はありますが、匂いも少なく、賃貸住宅でも比較的飼いやすい一方で、
寿命は5〜7年ほどと決して短くはありません。
旅行や出張が多い方、日中ほとんど家を空ける方には不向きかもしれませんが、
日々のスキンシップを楽しめる方には最適なパートナーです。

飼うにあたって必要な心構え
リチャードソンジリスとの生活は、飼い主にとっても「観察」と「発見」の連続です。
その表情や仕草、日々の成長には、心を打たれる瞬間がたくさんあります。
大切なのは「ただ飼う」のではなく、「一緒に暮らす」という意識。
手間はかかりますが、その分だけ深い絆が築ける動物だと、私は感じています。
まとめ
初めてペットを迎える方にとっても、リチャードソンジリスは十分に愛情を返してくれる存在です。
しっかりと準備を整え、少しずつ信頼関係を築いていけば、その可愛さと魅力にどっぷりハマること間違いありません。
