わんちゃんや猫ちゃんが急に歩けなくなってしまった!!足がいたそう!!そんな怖い経験をしたことはないでしょうか。
大切な家族の一員であればなおさら心配になりますよね。そんな時どうしたらいいのでしょうか。それぞれの病気の解説も踏まえお話します。
どこの足が痛い?
ぶつけたり挟んだりした瞬間を見ていたのであれば、どこの足を痛がっているのかは明確でしょう。しかし、家族が見ていないところでキャンっと鳴き声が聞こえてみいってみると。。。ということもあるのではないでしょうか。実際どこの足を痛がっているのかわかりません。
そんなんときは、床の上に滑らないようタオルなどを置いて歩かせて見ましょう。動物は痛い足をつかないもしくはついている時間を極力短くするためわかりやすいかと思います。動きが早くてわからない場合は、スマートフォンなどで動画を撮影しましょう。現在のスマートフォンには「スロー再生」という便利な希望がついています。
痛そうな足がわかったら…
一番多い原因は「捻挫」です。我々人間の場合を想像していただくといいと思いますが、単純にどこかから飛び降りた際に着地に失敗してくじいたり、ぶつけたりしたら痛いしなるべく痛い足には体重をかけないように歩きますよね。
これはわんちゃん猫ちゃんも同様です。また、これは時間とともに改善しますので、1-2時間様子をみて歩き方が普段通りに戻ってくるのであれば緊急性は低いと言えるでしょう。
その他でなるべく早めの処置が必要な場合が多い状態をご紹介しましょう。
前足の異常
・骨折
・脱臼(手根関節/肘関節/肩関節)
・関節炎
後足の異常
・骨折
・脱臼(足根関節/膝蓋骨/股関節)
・前十字靭帯断裂
・関節炎
これらはよく見られる足の痛みの主な原因です。診断するには整形学的検査とレントゲン検査が必要になります。
特殊な「痛み」
骨や筋肉の異常による痛み以外でも足が痛くなってしまうことがあります。
これは猫ちゃんに多い「血栓症」という病気です。血栓症の原因の多くは心臓病(心筋症など)です。
心臓病は普段生活している上でほとんど症状はでません。徐々に心臓病が悪化し、心臓が限界を迎えた時点で初めて症状が出てきます。
心臓が限界を迎えると全身に血液が送れなくなり心臓の中で血液が滞ります。滞った血液は少しづつ固まり血栓を作ります。
この血栓が全身の血液の流れに乗って、後足の血管に詰まってしまうことで、激痛と麻痺(足が動かなくなってしまうこと)を引き起こします。
作られた血栓はいつどのタイミングで全身に流れ詰まってしまうかは予測不可能です。
もし、猫ちゃんが急に足が動かなくなり、泣きわめき、後ろの片足もしくは両足の先を触って前足よりも冷たいと感じた場合は「血栓症」の可能性が高く、緊急性も非常に高いです。
痛そうにしていたら…
基本的に自宅で様子をみて、1-2時間前後でよくなるようであれば捻挫など軽傷の可能性が考えられます。
しかし、あまりにも痛そうあるいは様子を見ていても改善しない場合はお近くの動物病院に相談しましょう。
特に猫ちゃんの足の痛みには、とても危険な病気が隠れている場合があります。状態によっては命に関わる場合もありますので注意が必要です。