「メダカを屋外で飼うメリットとは?」

はじめに

メダカに詳しい方に執筆頂きました。

手軽に楽しむことができるメダカは、小さなお子さんからも、大人も魅了する生きもの。

品種改良が盛んに行われるようになり、直売所などでも色鮮やかなメダカを見かけることが多くなりました。

家の中でも十分に楽しむことのできるメダカですが、屋外で飼う方が良いこともあります。

今回は私の経験をもとに、メダカを屋外で飼うメリットについてお話します。

●ズバリ、管理がラク!

少し前までは、屋内でもメダカを飼育していました。ところが、置き場所が悪く、メダカは日に日に姿を消し、ついにはすべてのメダカがいなくなってしまいました。

光量や酸素濃度が不足していたようです。

しかし、屋外でプランターに栓をした容器で育てていたメダカたちは、みんな元気に泳いでいます。屋内での飼育はきっぱり、やめることにしました。

屋外でメダカを育てるにあたり、気をつけなければいけないことは、飼育水が蒸発するなどして減った時に、きちんと足し水を行うことです。これさえ、きちんと守っていれば、光量を気にする必要も、酸素濃度を気にする必要もありません。

屋内飼育より、管理が非常にラクになりました。

●屋外飼育の方がメダカにとっても良い条件?

屋内の方が長生きさせられる、と話す、メダカ愛好家の中にいることも事実です。

ただ、屋内で飼えば、自然に吹く風によって酸素は供給されますし、光量も、そして、エサも得られ、メダカにとっては好条件といえるかもしれません。

●夏場の高水温には気をつけよう

屋外飼育で気をつけなければいけないことは、夏場、外気温が高くなった時、飼育容器内の水も温度が高くなるということです。

メダカの関連書籍などで、メダカは40℃近くまで耐えらえる、という文言を読み、それを鵜呑みにしてはいけません。

弱り気味のメダカや年を取ったメダカには酷です。

なるべく、外気温が上がらない建物の影に容器を移すか、容器を覆うようにすだれをかけるなどの工夫が必要になります。

または、水草などを多めに容器に入れるのも良いでしょう。

水温が上がれば、酸素濃度は低くなります。

それによって、死に至るメダカもいるということを忘れずに、季節に応じた管理を心がけてください。

●外敵には万全の策を!

屋外飼育で忘れてはいけないのが、トンボの幼虫・ヤゴの侵入やネコなどの動物による被害を防ぐ対策です。荒い目のネットを張るなどしておきましょう。

また、残念ながら、人の手による盗難にも注意が必要です。

●まとめ

屋外飼育だからといって、すべてのメダカを長生きさせられるわけではありませんが、個人的には屋内飼育よりも管理がラクだと感じています。

横見で楽しめないかわりに、上見で見るメダカに癒される日々です。

太陽光を浴びる方が、改良品種されたメダカの色艶が良くなるともいわれています。

夏場の管理と、外敵対策をしっかり行い、ぜひ、屋外飼育にも挑戦してみてください。