はじめに
金魚にも色んな品種があるんだなと知ってしまったが最後。私はすっかり金魚の魅力に引き込まれています。
お祭りの露店ですくうイメージが強い金魚は、今やネット通販も主流となりつつあります。
ペットショップで一目惚れした、子どもさんやお孫さんが生きものを飼いたいといって金魚ならいいよと許可を出した、金魚を迎え入れるのは時に突然のことかもしれません。
金魚は祖先をたどると、フナだということをご存じですか?
少し濁った川でも元気に泳ぎ回っているフナの突然変異で生まれた金魚はその後、人間によって品種改良をされて楽しまれてきたという歴史があります。
だったら、金魚は強い生きものだろうと、そう思いますよね。でも、場合によっては丈夫な生きものとされている金魚だって様子がおかしくなることもあるのです。
症状の程度によっては、粗塩を使うことで元気を取り戻せるかもしれません。
今回は、わが家の金魚の事例をもとに、「塩浴」について、お話しします。
●金魚の様子がおかしい? それって、どんな時?
お店では元気だった金魚も環境がガラッと変わってしまっては驚きます。
そのため、迎え入れた金魚はあなたの家の水槽の中の水に十分に慣らしてあげることが大切になります。
これを水合わせといいますが、この作業をきちんと行わないと迎えたばかりの金魚がすぐに弱ってしまったということになりかねません。
迎え入れたばかりの金魚は特によく観察するようにします。
水合わせを行い、新しい水に慣れるまでエサを与えるのは我慢して、そしてエサを与えてみたら食べてくれた。
この一連の流れが定着しても、金魚の観察は朝晩でもエサを与える時だけであっても続けるようにしてください。
エサを与えても食いつかなくなった、水槽の底にじっとしている、泳ぎがふらふらしていて安定していない、このような状態になった金魚は異変を知らせています。
複数で飼育している場合は様子がおかしい金魚は別の水槽や容器に移動させましょう。
●弱った金魚は塩浴で様子をみよう
少し元気がないような状態であれば、飼育水に粗塩を入れて様子をみてみましょう。塩浴というこの方法は、金魚の体を楽にしてあげる効果があります。
塩浴を行う時には、金魚のみをバケツなどに移してください。水草は塩水では枯れることがあります。
金魚の大きさや状態によって入れる粗塩の量は加減しましょう。わが家では、10ℓのバケツに3匹までなら、大さじ1弱(15g)の粗塩を入れています。
あまりにも粗塩の量が多すぎると、かえって金魚の体に負担になります。
慣れないうちは、指でつまんで、ひとつまみ、ふたつまみくらいから始めてみてください。
塩水にした場合、その水は2日に一回は替えましょう。
1週間ほど経っても金魚が元気にならない時は、ペットショップや専門店の方に相談してみてください。
●まとめ
お祭りですくってきた金魚も、お店で買った金魚も、飼育環境さえととのっていれば、長く育てることができます。
いつもより元気がない、なんてことは金魚をよく観察していたら、すぐに気づけること。そんな時は粗塩を使って塩浴をさせて、元気を取り戻す手伝いをしてみてください。