細長い身体をしたイタチの仲間「フェレット」
近年ペットショップでもよく目にするようになったペットですが、飼育をしている…という方は地域によっては珍しいのではないでしょうか?
「飼ってみたい!けれどどんな動物なのか分からないのは、ちょっと…」
そう思われている皆様のために今回はフェレットがどんな動物なのか、飼育メリット、デメリットを含めてご紹介いたします。
【フェレットとは?】
フェレットは小型肉食動物に分類される、イタチの仲間です。
イタチといえばスカンクなども仲間に分類されており、どうしても臭いあの「おなら」を想像しがちです。
しかし、ペットとして飼われるフェレットは輸入時に匂いの元となる臭線を除去する手術を受けており、ケモノ特有の匂いはしますが強烈な臭いを放つ心配は一切ありません。同時に避妊去勢手術も受けているため、発情期特有の病気を防止することもできています。
【フェレットを飼うのに必要なもの】
・フェレット生体
様々なファーム(繁殖場)からフェレットは販売されており、そのファームによって個性や価格も大きく異なります。カラーも豊富な動物であり、希少なカラーであるほど価格は高くなります。
しかし最も重要なのは、この子だ!と感じた子をお迎えすることです。
可能な限り多くのペットショップを回って、あなたの気に入ったフェレットをおうちへお迎えしてあげてください。
・ケージ
フェレット専用のケージが販売されているため、そちらを購入してください。
彼らは細長い身体で頭さえ入ればすき間をすり抜けてしまう動物であるため、犬や猫などフェレット用でない動物用ケージは脱走の元になってしまいます。
また、賢い個体はケージに備え付きの鍵を器用に開けてしまうこともあります。必要に応じてナスカン等で追加の鍵をかけるとさらに安心です。
販売されているケージの中には、飼育用具が全て揃ったスターターセットも販売されているので、初心者の方にはそちらもおすすめです。
・食事
ペットショップ、または通販にてフェレット専用のフードが販売されていますので、そちらを容器の中に常に用意して与える形となります。フェレットは消化器官が短く、食べたものが3~5時間で排泄されてしまいます。
そのため犬や猫のように1日の食事時間を決めるのではなく、常にフードを食べられるよう、入れたままにしておいてあげてください。
食べ残しはフードの酸化の原因になりますので、新しいものと交換するときに片付けましょう。
・水
普通の水道水で構いません。新鮮なものを小動物用の給水器に入れて与えてあげましょう。ディッシュタイプのものも販売されていますが、食べかけのフードで容器が汚れがちになるためあまりおすすめはできません。
・トイレ
フェレットは、しつけをすればトイレを覚える動物です。
消化器官が短いため、1日に何回も排泄をします。ケージ内に専用のトイレを設置し、猫用もしくはフェレット用のトイレ砂などを敷いてあげてください。排泄物は1日最低2回、朝と夕方に片付けることを推奨します。
・ハンモック
フェレットはケージの上部に吊るされたハンモックを寝床とすることを好みます。季節にあったものを用意しましょう。夏は涼しいメッシュ生地のもの、冬は暖かな厚い布を使ったものなどがおすすめです。数日に一度は取り替えてあげ、清潔を保ちましょう。
・キャリーケース
動物病院等に連れていく際に使用します。給水器やハンモックを取り付けることができる頑丈なキャリーケージがおすすめです。通院、避難に使えるリュック型ペットキャリー 「GRAMP」をおすすめする理由(感想、レビュー、口コミ)
・フェレットバイト
フェレット専用の栄養剤です。しつけができたときのご褒美や、栄養補助食として使用します。毛玉をとる成分が配合されているものもあります。
・爪切り、ブラシ、シャンプー等のお手入れ用品各種
フェレットはには、爪切りや耳掃除、シャンプーなどの定期的なお手入れが必要です。専用のお手入れ用品を購入しましょう。これらは動物病院やペットショップによっては有料にて行ってくれる場所もあります。
またフェレットは夏と冬の二回、毛の生えかわる時期を迎える動物です。そのためその時期にはブラッシングを行い抜け毛を除去する必要があります。小動物用のブラシを購入しておくと良いでしょう。
【初期費用の総額】
フェレットを飼うのに必要になる初期費用は、総額すると生体の費用も含めて9~15万円程度となります。多めに見積もりをして15万円以上が初期費用としてあれば安心でしょう。
(我が家でフェレットを購入した際、かかった初期費用は13万円程度でした)
【まとめ】
今回はフェレットを飼うために必要な飼育用品について紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか?これからフェレットを飼ってみたいとご検討中の皆様の参考となれれば幸いです。